恐怖の泉

実話系・怖い話「夜に騒ぐ人形」

私の家には私が生まれたときに購入された雛人形があります。それと共に市松人形も購入されました。

いずれの人形も母が私のために大切に大切に毎年飾ってくれていました。
私も気に入っており、幼い頃はずっと雛壇の前で人形達を見つめていたくらいです。

しかし、ある年その人形を出し忘れたときがありました。

その頃にはだいぶん私も成長しそこまで人形に入れ込んでいた訳でもないので、気にもとめていませんでした。
しかしひな祭りの二、三日後から夢を見ました。

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内容は、市松人形が私の髪を宙に浮いて撫でていたり、兄弟のように私と市松人形が育てられていたり、等身大の雛人形が出てきて私を雛壇の上から見下ろしていたりと様々でした。
ですが、そんなことが何日も続くとさすが気持ち悪くなり、母に頼んでギリギリに人形をだしてもらうことになりました。
そうすると夢を見ることもなくなって私はほっとしていました。

ですが数日後、夜中2時くらいにトイレに起きると雛人形のおいている部屋からほら貝の音が鳴って来たのです。
気持ち悪くなって部屋へすぐかけ戻りましたが、その後特になにか起こることはありませんでした。

次の日に雛人形を見ましたが…変なところは何もなくいつもの雛人形でした。
今から考えてみると、出してもらえた人形達が祭りをしていたのではないかと思っています。

それ以降毎年飾るようになったので何か起こることはありませんが、大切にしている物は魂が宿ると言いますし、私の人形たちにも宿っているのかもしれませんね。
なにか悪いことが起きたわけではありませんが、それ以降雛人形を見て純粋に可愛いや綺麗と思えなくなったのは確かです。

来年の雛祭り、家の都合上どうも今回はまた雛人形が出せないかも知れないのですが…。またあの夢に悩まされるのかと思うと、今から不安でいっぱいになってしまいます。

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